学習障害(LD)について
学習障害(LD)は、読書や文字を書くこと、聞いたり話したり、いくつかの選択肢の中から根拠をもって導き出す(推論)が難しい発達障害です。
特性の分類として、書字障害(ディスグラフィア)・読字障害(ディスレクシア)・算数障害(ディスカリキュリア)にわかれています。
特定の分野で初めてわかる障害のため、小学校に入学するまで分からなかったという事もあります。
いち早く周囲が気付くことで、子どもの自信の低下を防ぐことができるため、勉強がうまくできないと悩んでいるときには注意して関わることが大事です。
療育方法
学習障害(LD)の療育方法は、個々のニーズに基づいて設計される必要があります。
個別指導、特別支援教育、アセスメント、コミュニケーションと協力が重要な役割になってきます。ソーシャルスキルトレーニングを取り入れていくこともいいでしょう。
また、環境作りを大切に行う事で、安心して落ち着く空間を提供していくことが大切です。
わかりづらい表現をするのではなく、具体的に物事を明確に伝えることが必要です。
視覚的な教材、音声や音楽を活用した教育方法、実物を使った実践的な学習、生徒が自分のペースで学習したり、視覚的なサポートを受けたりすることも大事です。
LDの療育方法は、個別のニーズに合わせて柔軟に対応することが求められる状態になってきます。
文字や文章を読むのが苦手な場合どうすればいいのですか?
語彙の力を高めていくことが大切になってきますが、まずは、一文字から始まり徐々に単語を少しずつ意味を教えていくといいでしょう。
読み聞かせもいいといわれています。
文字を書くのが苦手な場合はどうすればいいですか?
まずは、読むことがスムーズになるといいでしょう。
スムーズによくことができるようになると、ひらがなを書くことがうまくなることが多いです。
計算が苦手な場合どうすればいいですか?
一つ一つの問題をじっくり行ったほうが良いといわれています。
沢山の問題を行っても理解力の向上が難しいため、焦らず時間をかけてゆっくり行う事が大切になってきます。