自閉スペクトラム症(ASD)について
自閉スペクトラム症(ASD)は、対人関係やこだわりが強い、限られた興味を持つという特徴がある発達障害です。
最近の調査では子どものおよそ20~50人に1人が自閉スペクトラム症と診断され、女性より男性が約2~4倍多いという報告もあります。
子どもの頃から症状が現れるため、生まれつきの脳機能の異常によるものと考えられています。
育て方で悩んでいる両親が多くいますので、親の育て方やしつけ方などが原因ではないことがわかっています。
療育方法

自閉症スペクトラム症の子どもたちの特性をきちんと理解することが大事になってきます。
自分の「出来ること」「出来ないこと」がはっきりと分かれているため、苦手なことは社会生活の中で周囲に助けてもらいゆっくりとかかわることが大事です。

基本的には、自己分析力、ソーシャルスキルトレーニング(SST)、着実にこなすスキルを高めていくことで、集団行動の過ごし方や、自分の得意不得意を理解し改善を行っていく目標設定など行っていきます。出来ることを増やし自信と自己肯定感を育むことで将来の事を見据えた成長につながっていきます。
子どもの時どういう特徴がありますか?
人との関わりに苦手意識が強く、相手の気持ちが理解できない、興味関心が強い、強いこだわりがあるなど、虹のようにさまざまな特徴が含まれ一つの集合体が見られる状態です。
どのように療育していけばいいですか?
自分の得意なこと、苦手なことがわかりやすくなってきます。得意なことを伸ばしていくのは興味があるためとてもいいのですが、苦手なことは自分で取り組むのが難しいため、みんなで一緒に練習を何度もしながら成功体験を増やしていくことが大切です。
理解しないといけないポイントは何ですか?
子供の成長を促すときには、自己分析力、ソーシャルスキル、自活力をきちんと理解することが大事だと言われています。